ER34 エアコン修理

 最近修理ネタばかりですが、今度はエアコンが故障。エアコンの効きが悪いと薄々気付いてはいたものの、毎年の猛暑のせいにして何もメンテせず22年目。ついに全く効かなくなってしまいました。本格的な夏を迎える前になんとかしないと車に近寄れなくなる・・。症状は、A/CをONしても送風と変わらず。ガスが徐々に抜けているだけなら多少冷えるハズ。突然効かないということは何かが壊れたということ?嫌な予感しかしない。というわけで、まず疑ったのは配管やパーツ類からのガス漏れ。近所のエアコンテスターを完備してあるお店に駆け込み、色々とチェックしていただきました。

そのお店では、BOSCHのACS751というテスターを使っているということで、話を聞いてみると
ガス・オイル回収、真空テスト(20分)、ガス・オイル充填をした上でレポートが出てくるという中々の優れものらしい。もし、ガス漏れが発生していたら、真空テストでNGが出るハズなので、作業していただくことに。結果は以下の通り。

22年間一度もエアコンメンテをしてこなかった車両の結果です。ガスは規定量の半分くらいに減っていたみたいです。ただし、懸念していた真空テストは意外にもPass。ガス・オイルは漏れてはいるけどエアコンが突然全く効かなくなるという説明にはなりません。予想通り、ガス量などは規定量に戻ったもののエアコンが効かない症状は改善せず。その後、店員さんとエアコンの動きを見ていたところ、さっきまで回っていたはずのコンプレッサが止まっていることが判明・・。制御系のトラブルがありそうということで、とりあえずお店から退散。その場では直りませんでしたが、ガス漏れ系のトラブルではないということが分かっただけでも収穫でした。

で、家に帰って電装系のトラブルシューティングを開始です。整備書を眺めていたところ、R34のエアコンには自己診断モードがインプリされているようで、まずはそこからスタートしました。

  • 温度ダイアルをLow一杯に回した状態で、ING-ON、10秒以内にOFFボタンを長押しすると自己診断モードが起動します。
  • 自己診断モードの切り替えは温度ダイアルを回すと以下の1~5が選択でき、フロントDEFスイッチで各項目が切り替わります。
    1. 表示部確認
    2. センサー点検, 「20」で正常
    3. アクチュエータ点検「20」で正常
    4. モード設定点検
    5. 温度センサー点検(外気、内気、吸気)

結果として、全ての項目が正常でした・・・。温度センサーの値はちょい高めでしたが、エアコンが動かないというレベルではなさそうです。自己診断モードを信じるとすると、エアコンオートアンプやセンサ類に問題がないということになるので、次にコンプレッサを手動で動かしてみることに。

エアコンリレーを引っこ抜いて、電流モードにしたテスタを3-5間に挿せばコンプレッサを電源直結にできるので強制ONができます。電流も2.5A程度が流れており、10Aヒューズに対して、問題なさそうなレベル。コンプレッサも正常に動作中。エアコンも、、、、冷えた風が出てきてる。当然、次はリレーの制御線側の確認。A/C ONで12Vが出ておりこちらも問題なし。・・・・・・、ということは原因はリレー??試しに、モーターファン用のリレーが同じ型番なので差し替えてみたところ、エアコン君が正常に戻りました! 結論としてはリレーの不具合が原因でした。リレーを分解していないのでリレーの故障理由まで確認できていませんが、リレーの動作音はしているので内部接点不良によるトラブルでしょう。20年も経つとリレーそのものが壊れるというトラブルもあるという教訓を得ました・・。ほんと最近故障ばかりだ・・。とはいえ、軽傷で済んで何より。かつエアコンガスも適正量になったし、逆に夏が待ち遠しい。結果オーライ。

20210611> 追記
エアコンが恐ろしく効くようになってる・・・。 これは多分ガスが適正になったおかげでしょう。ちなみにリレーのON抵抗を測定しておきましたが、不具合品は2ohmもありました。
5V@2.5Aの電圧ドロップということになります。正常品は0.1ohm程度。

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